おはようございます。
今日は、スーツの袖口仕様について学んでいきましょう。
ジャケットの袖口をよく見てみると、開かないのになんでボタンがついているの?
と不思議に思ったことはありませんか?
実はこの袖口のボタン。
かつては開くように作られていたのですが、今では簡略化されて開かない構造に
なっているものが多いのです。袖口に今もなおボタンがついているのは、古来の名残で
あります。
またボタンの数に決まりはなく、1〜5個まで様々ですが4個が一般的とされています。
さらに重ねたり重ねなかったり、ボタンを開けたり開けなかったりとボタンでもつけ方一つにおいても違いが見えてきます。
今日はそんなジャケットの袖口のボタンのお話をしたいと思います。
重ね付け
出典: fashion.adeliepenguin.info
「重ね付け」という名の通り、袖口のボタンを重ねるようにしてある方法です。
こちらは機械でつけることは難しく、ほぼ手作業でなされる場合が多いため、
ひと手間かかっていることが高級な印象を醸し出しています。
イタリアのクラシックなスーツには重ねたボタン付けが多いのが特徴です。
開き見せ
出典: fashion.adeliepenguin.info
こちらは「開き見せ」といい、ボタンホールをかたどったかがり糸の上に、
ボタンを並べた方法です。既製品のジャケットを始めとして最も広く普及しています。
機能性はなく飾りの意味合いでボタンが付けられていますが、スーツの普遍性も示しています。
本開き
出典:fashion.adeliepenguin.info
「本開き」「本切羽(ほんせっぱ)」とも呼ばれます。
古来のボタン付けに則った袖口が開く仕様です。
大抵この仕様にするには、オーダーメイドを始め料金の加算が必要になります。
袖口が開くことを理由にわざとボタンをかけない人もいますが、ビジネスシーンではいうまでもなく不適切です。
オーダーメイドスーツでは、
本開きが一つのオーダーの目印にあたることもあります。
いかがでしたか?
あくまで飾りの要素が強い袖口のボタンですが、
このように見てみるとそれぞれ特徴があることがあることがお分かりになったのではないでしょうか?
次にジャケットをセレクトする際は、ぜひ袖口にも注意を払ってボタンの数や、ボタンホールの糸の色、本開きなのか?重ねボタンなのか?などなど、ご自身の目で見てみて下さい。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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