スクリーンショット 2015-11-18 17.34.55

スーツ生地について

生地とシルエットはスーツの最重要項目。

見た目の印象を大きく左右するので人其々に好みが分かれる部分です。

クラシックな生地でもシルエットをモダンにすれば、今らしい雰囲気が演出でき拘りのある男性と思われ、

高級生地をブリティッシュで肩の張ったシルエットで仕立てれば、頼り甲斐のある印象が得られるでしょう。

生地とシルエットはスーツの要です。

そして、其々に選択肢が幅広く用意されています。

今回は、生地についてその一部をご紹介いたします。

 

 

DandyismJAPANの取り扱う生地で高級ラインは二つ。

「エルメネギルド ゼニア(イタリア)」「ドーメル(フランス)」

この二つのブランドは

上質な柔らかさ、セクシーさ、華やかさといった高級生地にしかないラグジュアリー感を持っています。

説明していきましょう。

 

 

「エルメネギルド ゼニア」は、世界でも最も知られている生地メーカーです。

スーツに興味のない方でも名前だけは知っているという人はたくさんいるのではないでしょうか。

その理由は弛まない最良生地への挑戦の結果だと思います。

「ゼニア」の生地作りは一切の妥協を許しません。

世界中から最高品質のウールを集め、さらに羊毛の宝石、脇と肩の高品質な毛が採れる部分のみを使用し、それを自社の厳しい品質基準で厳選する徹底ぶりです。

この最高級の毛で織られる生地は、柔らかでしっとりとした人を心地よくするさわり心地を持ち、シワまでも美しくしてしまいます。

こうしたした生地への妥協のない拘りは世界中に認められ、取り扱うブランドも、キトン、エルメス、アルマーニ、ブリオーニ・・・と目もくらむような最高級な服を世に生み出すブランドばかり。

ゼニアの生地は品質、デザイン共に世界でもトップを走り続ける最高峰生地なのです。

 

 

 

ドーメルはフランスの生地メーカーで、生地はイギリスで織られるハイブリッドブランド。

フランスらしい華やかさとエレガンスを表現したデザインと、ハリコシのある生地が組み合わさった生地は、綺麗なスーツを作る為の特徴と言えます。

オートクチュール用(一点もの高級服)の服地を得意としていたり、最高級素材であるパシュミナとヴィキューナを組み合わせた生地を生み出すなど、華やかさとラグジュアリーを打ち出すことで右に出るものはいません。

取り扱いブランドもシャネル、ディオール、イヴサンローランなど最先端ファッションで多く取り扱われます。

そして、先進的な改革にも積極的でどこにもない新しい生地を開発することでも有名です。

今では当たり前であるモヘア高混率の軽やかで美しい光沢を放つスーツもドーメルが世界で始めて実現させました。

ちなみに、その時出した広告のイラストから、「007」のジェームスボンドは生まれたキャラクターなんです。

ドーメルの生地はデザイン性とラグジュアリー感を持つとてもフランスらしいリッチな生地なのです。

 

そして、ここに「質実剛健」で奇をてらわないしっかりとした生地を作り出すブランドもあります。

それは、「ハリソンズ オブ エジンバラ」

このイギリス100%の生地はハリコシが強く丈夫な生地、

一生もののオーダースーツに相応しい生地としての耐久性を持っています。

デザインも奇をてらわないものが多くビジネスシーンには外せません。

その質実剛健でどっしりとした安定感のある信頼性は世界中の名門テーラー、欧州の王侯貴族からも厚く、絶賛されています。

そして、この丈夫な生地はスーツの形をしっかりと作り上げてくれ、シルエットを綺麗に出すことにも長けています。

イタリアの有名なテーラーでも7割はイギリスの生地を勧めると言われるのはその為です。

大事な場面で人に信頼感を与える、しっかりとした構築的なスーツが必要な時は外せない生地ブランドです。

 

イタリアの生地を7割以上生産しているというビエラ地区。その生地メーカーの一大産地の中でも「ヴィターレ バルベリス カノニコ」は最大のファブリックメーカーとして君臨しています。

バーバリー、アルマーニ、ラルフローレンといった高級ブランドの取り扱いはもちろんのこと、近年ではゼニアの生地も織るなど、その技術力の高さも証明されています。

日本でも、ユナイテッドアローズやビームスのスーツで取り扱われるなど、信頼の厚いブランドです。

生地はイタリアらしい、柔らかくしっとりとした肌触りで、とても軽い仕上がりを備えています。

しかし、人気のある最大の理由はこれだけではありません。

その理由は、時代に敏感でトレンドのど真ん中を付く生地をデザインするセンスと、コストパフォーマンスの良さです。

トレンド感があり、そこそこお手ごろで品質も良いとなると、カノニコはトップクラスの生地ブランドとして名が上がります。

 

写真 2015-11-18 18 11 52

イタリア、ビエラ地区にあるファブリックメーカーで「canonico」と同じくトップクラスのブランド「Dorago」があります。

「Dorago」の特徴はスーパー130以上の細番手のしなやかな生地の生産です。

スーツ用生地として世界で最も細いスーパー210の生地を開発、生産していることで有名です。

この細番手の生地はしなやかで軽くとても美しく柔らかな着心地を持ちますが、シワになりやすく、湿気に弱い性質を持ちます。

しかし、細番手生地に特化した「Dorago」はナノテクノロジーを駆使しこれらを克服。デリケートさを覆しました。

それにより、我々の住む日本のような湿気の多い国でも絶大な信頼を得ています。

さらに、細番手の生地は高級になることが多く、手の届かないこともあるのですが「Dorago」はコスト面でもお手頃な価格帯を用意してくれています。