蒸し暑い日々、先日千葉県茂原市のもろこしフェスタに行って山ほど枝豆を買ってきました。(もろこしは売り切れ・・・)
いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。
Dandyism JAPANオーダースーツコンシェルジュ黒田雄一です。
今回は盛夏に向けたリネンスーツを新調し、
ディティールデザインに新しい試みをしていますので着用感と共に参考になさっていただければと思い紹介致します。
リネンは吸湿性、放湿性、速乾性が非常に高く、軽い。
そして、人類最古の素材というロマンも兼ねたこの素材で、この夏は涼しいスーツを作ろうと思っていました。。。
しかし・・・
そうなんです、実際は少し暑い!
それには理由があります。
今回のリネン、目が結構詰まっていることで、熱が篭りやすいのです。
そして、素材が単純に涼しいと思い、裏地を「背抜き」にしたことも原因です。
やはり、リネンスーツと言っても打ち込みの多さ(目の詰まり)を考慮すること、
それに適した裏地を選択する必要があると気づかされました。
(これを活かして打ち込みが多い、少ない、とで初夏と盛夏で使い分けるなんてのもシャレてますね。)
そして、背抜きにするならサマーウール、フレスコのような、通気性の良いウールにするべきで、
リネン生地は、パット、裏地も芯地もなく通気性の良い、リラックスシルエットの「アンコンストラクテッド(アンコン)」が良いと思います。
リネンスーツは不思議と裏地が付くことで暑さがウールより増しているように感じます。
なぜなら、裏地のないパンツはとても涼しいからです。
そして、リネンスーツと言えば「シワ」ですね。
椅子に長時間座ってパソコンに向かっていると
この通り、豪快にシワになります。
私は、素材感が出て、軽やかな涼しい印象が季節感を演出してくれて好きですが、第一印象が大事な場面では避けるかもしれません。
シワは打ち込みが多く、重めな方がこまかなシワにならずいいなと思います。
私のこの夏の思惑は、リネンスーツにコットンリネンシャツ、下着に「SEEK」という完全盛夏対策セットを思い描いておりました。
これ以上ない盛夏の実用スーツになるはずだと・・・。(リネンより盛夏向けの素材はシルクシャンタンがありますが、光沢がありすぎるので実用的ではない。)
ですが、今年は見事勉強の年になりました^^
次回オーダーするならば、同じ素材でアンコンで仕上げます。
今回は涼しさを重視した選択になっていますが、TPOに応じた作りをご提案致しますのでお気軽にご相談下さいませ。
長くなりましたので、次回細かなディティールをご紹介致します。