こんにちは。 スタイリスト 柏木です。
今日は前回のブログの続きです。
洋服をセレクトする際に最も大切なことは何か?
と聞かれたら真っ先に思い浮かべて欲しいこと、それは・・・
『自分自身のサイズ感を知ること』ということを前回のブログでお伝えしました。
今日はその前回の記事の続きになります。
じゃぁそのジャストのサイズ感というのは、どのようにしたら見極めることができるのでしょうか?
正直言うと・・・
これは数をこなすしかありません・・・と言いたいところなのですが、
そんなことは無いんですね(笑)。
ちゃんとコツを理解してしまえば、後は数をこなすだけになりますから、まず基本を押さえてしまいましょう。
でもその前に・・・コツをお伝えする前にもっと大事なことをお伝えしたいと思います。
それは『男性がどのようにファッションを捉えているか?』
という大きなテーマになります。
実は、往々にして、
男性は上半身と下半身をトータルコーディネートで捉えることが苦手であるということを覚えておきましょう。
これはどういうことかと言うと、全体の色のバランスや組みあわせ、素材感を上下でどのように組み合わせたらいいのか苦手な傾向にあるということです。
よく、明らかに色の組み合わせが派手であったり、ジャケットとパンツの組み合わせがチグハグであったりする方を見たことがありませんか?
それはその方のセンスというよりも、むしろ男性特有の傾向なんだと思って欲しいんです。
じゃぁ、男性はどのようににファッションを捉える傾向にあるかというと・・・
着心地や着やすさ・機能性で選ぶ傾向にあるということです。
着やすさや機能性でセレクトすると一体どういうことが起こるでしょうか?
そう・・・余裕のあるサイズを選んでしまうんです。
前回お伝えした「Lサイズを買っておけば着られるだろう・・・」というのも、外見より着やすさや着心地を重視していることのあらわれであることが分かると思います。
しかし、それではいけません!
前回から何度もお伝えしたきたこと、
それは『自分自身のサイズ感をしっかりと知ること』です。
これはどういうことか言うと・・・
それは『自分自身が着やすいか?』という自分目線ではなく
「他人からどう見えるか」を重視するということになります。
そのため、あなたが「ちょっとキツイかな・・・」と感じるくらいシルエットになると思ってください。
ファッションにおいて美しいシルエットの基本は、
正面・横・後ろ姿どこからみても身体のラインが美しくピッタリしていること。
こんな感じです!
出典:柏木私物写真
Before After
出典:柏木私物写真
写真のような、ちょっとキツめの服を着て鏡の前に立って初めて「脚が長くなった!!」「やせて見える!!」と驚かれることが多いんです。
もちろん、動きに支障が出るほどキツいわけではありませんよ。
もしあなたが鏡の前で、自分の着こなしをチェックするとき、
正面からだけ見ていませんか?
実は正面からだけでは足りません。
正面からの自分の姿というのは、見慣れていることもあってどうも基準がゆるくなりがちになりがちなんですね。
そのため正面でOKだと思っても、
必ず『横向き』と『後ろ』からもチェックしましょう!
後ろからみると、一見良さそうに見えていたジャケットや、アウターの丈が妙に長く見えたり、パンツを試着してから横から見ると、脚の長さの感覚が正面とは違って見えたりするんです。
もし自分一人しかいない場合は・・・
その際はショップの店員に声をかけてみましょう!
「すみません、ちょっと自分のシルエットを取りたいので写メを撮ってもらいますか?」と声をかけてみてください。
撮ってもらった写真を見ながら、あなた自身がチェックする習慣をつけることです。
そうやって、少しずつ自分のジャストサイズの感覚を育てていくことが、
実は一見遠回りに見えるかもしれないが、最短の方法になりますよ!!
いかがでしょうか?
2回に渡って、服をセレクトする際のサイズ感の話をお伝えしました。
もし気になったら少しずつ実践していって下さいね。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
スタイリスト 柏木