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【初心者がファッション雑誌を読んではいけない本当の理由】

こんにちは。スタイリストの柏木です。
スタイリングをしているとお客様から
「ファッションセンスというものはどうやって身につけたらいいのでしょうか?」という質問を受けることがあります。
あなたは、ファッションセンスなんて今更身に付かないよなどと思っていませんか?

常に流行やトレンドに左右され、「ファッションとは〇〇だ!」という定義のようなものがないと思われがちですが、

それはちょっと違うんです。
確かに「センス」というと、何か生まれながらに身についたものだから今さらどうしようもないじゃないか・・・

という印象を持たれるかも知れませんが、

ある程度試着をくり返していくと、「あー服ってこういうふうにして選んでいくんだな・・・」というのが何となく分かってくるんです。

その感覚が大事なんですね。

 

ただしもともと買い物が好きで、ウィンドウショッピングでも楽しめるという方や、色々な服を見るのが好きな方はまた別です。服を試着し

たり手に取ってみる経験や回数の多い人の方が、感覚的に分かっている部分が大きいことは確かです。
ただし・・・、それを以てしても・・・
私は、ファッションのセンスは結局のところ、知識と経験で培われるものだ』と思っています。
なぜなら、基本的な服の選び方や着こなしに関してはいくつかのセオリーを
押さえることで、着こなしのレベルをグッと引き上げることは十分可能だから
です。
ただし、ここで注意しなければならないことが一点だけあります。
それはファッションのことを少しでも勉強しよう、と思ったとき誰でも一度は試してみる、

 

ファッション誌のチェック』についてです。

 

グラフィックス1

出典:Amazon.com
書店やコンビニに並ぶファッション誌を見ても、実際何をどうしたらいいか
わからないという印象を持った人がほとんどではないでしょうか?

 

どうしてこういうことが起こるのかと言うと・・・
そもそもファッション誌というものが『誰の』『何のためにある雑誌か』を
知らないために起こってしまうからです。
ここで大切なことをお伝えします。
ファッション誌とは・・・
「既にファッションの知識がある人」に最新の情報を提供するものであって、
ファッション初心者や知識のない人のセンスアップのために作られているわけではないということです。
いいですか?とても大切なことなのでもう一度お伝えしますね。
ファッション誌とは・・・
すでにファッションの知識がある人に最新の情報を提供するものであって
初心者のために作られたものではないということです。

 

だから、そこに載っているモデルのコーディネートをそのままマネしてみても「あれ?似合っていないな・・・」

ということが起こってしまうのです。
モデルが着ている服が万人に似合わないというのは、よく考えてみれば分かるでしょう。

なぜなら、身長や体重が違うのは勿論ですが、肌の色や筋肉の付き方かたしてまったく違う訳です。

だから同じアイテムだったとしても
「あなたに似合うかどうか」とはそれは全く別の話。

それがバシっとキマればいいのですが、
たいていは浮いたコーディネートになることは間違いありません。

 

あなたはファッション誌に出てくるような白人のようなモデルでもなければ、
お店のショーウィンドーに飾ってあるマネキンでもなく、生身の人間だからです。

 

あなたにはあなたにあった『最高の一着』が存在するのであり、それを探すことを放棄してしまってはいけません。

『最高の一着をセレクトすること』
それは決して、雑誌やモデルやマネキンが着用しているファッションを
ただ真似するのことではありません。
着るだけで心が躍動するようなファッションや纏うだけでビシッと気が引き締まるファッション。

そういうファッションこそが、最高の一着であることは間違いありません。

そのために私たちが存在することを是非覚えておいてくださいね。
するとここで大切なことは、むしろ少なくても着回しの効くような、
いわば少数精鋭のアイテムをコツコツと集めていくことが大事であるということです。
今日は大人の休日着として揃えておきたいおススメのカジュアルウェアを3つに
絞ってお伝えしたいと思います。

 

その前に・・・大切なことをお伝えします。

 

それは大人のカジュアルウェアを選ぶ際は
「『量』ではなく『質』が大切であるということを覚えておきましょう。」
ということです。
たくさんのアイテムを持っているからコーディネートや組み合わせができて
オシャレができるじゃないか?と思いがちですが、それは間違っています。
例えば、クローゼットを開けた瞬間、隙間の無いほどハンガーに服が詰まっていたら、どうでしょうか?

何がなんだか分からず、服がタンスの肥やしになってしまう可能性もありますよね。
そうならないために先ほどお伝えした
『少数精鋭のアイテムでかつ着回しの効くモノをセレクトする』という意識が
大切になってきます。
どうでしょうか?少し理解イメージが湧いてきましたか?
それでは早速始めていきましょう!

(アイテムその1)『Jacket:ジャケット』

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出典:楽天市場

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出典:楽天市場
ジャケットは大人の休日着として必須のアイテムです。
カジュアルでは肩パットの入っていないものか、薄めの肩パットが入っているラフな
ジャケットを選んでみてください。生地も柔らかい伸縮性の素材がおススメです。
イメージとしては、カーディガンに近いくらいの物を選ぶと良いでしょう。
色は、グレーやネイビーなどの無地であればOKです!
ただしブラックはおススメできません。
なぜならブラックは組み合わせ次第によりますが、どうしても重たい印象を与えてしまうからです。

もし迷ってしまったら店員さんに「休日に着れる、シンプルなジャケットはありますか?」と尋ねてみましょう。
(アイテムその2)【Shirts:シャツ】
カジュアルで必須のアイテムとなります。
シャツはファストファッションの安いものから、バーニーズニューヨークなどのハイレベルまでありますが、

おススメは5,000円〜10,000円前後の商品です。
カジュアルで選ぶ際のポイントは、『襟』を見てください。
襟は様々な種類があるのですが、おススメは2種類のみです。
・ボタンダウン
・イタリアンカラー
この2種類がおススメです。 

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ボタンダウンは上の写真のように誰もが一度は着たことのある衿型ですね。
襟がボタンで留めてありますので、襟の収まりの良いシャツになります。

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一方イタリアンカラーは写真のように第一ボタンが無く、襟の広がりがキレイなため
首元を美しく見せる事ができるシャツになります。

 

まずは白い無地シャツもしくは薄いブルーのシャツがおススメです。
サイズ感が非常に大切ですので、身体にフィットしたものを選んで下さい。

 

(アイテムその3)【Bottms:ボトムス】
今回は大きく分けて2種類ご紹介します。それは『ブルーデニム』と『ホワイトデニム』です。

まずは『ブルーデニム』から。
ブルーデニムと言えば、誰もが知っている定番アイテムですね。]
大人のカジュアルに相応しいデニムってあるの?どれも同じじゃないか?
って思った方も多いかと思います。
大人のデニムとしての定義はないのですが・・・ポイントは『色落ち加減』です。

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出典:AS KNOW AS
上の写真ような濃いインディゴという種類はカジュアルでも合わせやすいですね。
また下の写真のような程よく色落ちした物も、よりカジュアルな印象になりますのでお薦めです。

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出典:JACOB COHEN
これ以上薄い色になるとコーディネートが難しくなるので避けた方が良いでしょう。
次におススメなのは『ホワイトデニム』です。

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出典:楽天市場
少しハードルが高い印象を抱きがちなアイテムですが・・・
実は白デニムは、足のラインをしっかりと見せることができ、

コーディネートが簡単で使いやすい万能アイテムなんです。
最初は見慣れないかもしれませんが、まずは試着をしてみてください。
大丈夫です!3分経てば少しずつ見慣れてきます。
足のラインがキレイに出て、細く長く見せることができますよ!

 

以上が大人の休日着としておススメのカジュアルウェアの基本アイテム3つと
なります。
まずはこれらの少数精鋭の基本アイテムから揃えていきましょう!
最初から応用はしなくていいのです。まずは基礎をがっちり固めて細かい応用に
入っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた!

「自分目線のファッション」か「相手目線のファッション」か?

あなたは90年代のバブル期のファッションって覚えていますか?
バブル期と言えば、

・肩パッドが入った、いかついスーツだったり・・・
・ツータックが入ったスラックスだったり・・・
・アルマーニのダブルスーツだったりと・・・

そんなアイテムを思い浮かべた方も多いのではないでしょうか?

 

もしかしたらバブル期のファッションって何?なんて方もいるのではないかと思います。

その頃のファッションのキーワードを一言で表現すれば

いわば『ゴージャス』

今ではもはやゴージャス自体が古い言葉ですね・・・(苦笑)

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そんな風にスタイリストとしてお客様の服をセレクトしたり
お店のアイテムやオーダーメイド等々・・・日々ファッションに接している者としては、

 

ファッションというものは日々変化するもの』ということを実感しています。

あなたはお気づきでしょうか?

特に顕著になってきたのは2000年以降からなのですが、
カジュアルファッションにおいてはデザインがシンプルな方向にシフトし、

無駄な装飾や奇抜なデザインのアイテムは少なくなってきているんです。

 

そのため、お客様自身がアイテム自体の違いが分からず、
カジュアルにおいてはセレクトしにくい傾向になっています。

 

 

例えば・・・

 

同じでブルーデニム(ジーンズ)で比較したとしても・・・

1本3万円代の『JACOB COHEN(ヤコブ・コーエン)』のデニム
『ユニクロ』の3千円のデニム

どこがどう違うのか?と言われると
ぱっと見では判断つかないと思います。

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↑ユニクロ

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JACOB COHEN(ヤコブ・コーエン) 出典:item.rakuten.co.jp

 

どうでしょうか?

パッと見では分からないですよね?

 

私もシルエットだけでは正直分かりません・・・。

ディテールを見て「アッ!」と思うのが本当のところです(苦笑)

だから、お客様の心理としてはどうせ買うのなら同じアイテムでも価格が安いファストファッションへ流れているといっても過言ではありません。

 

今日は「自分目線のファッション」か「相手目線のファッション」か?
というテーマでカジュアルファッションにおける近年の傾向をお伝えしたいと思います。では早速始めていきましょう!

 

1、ストレッチ素材の出現

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スキニーパンツやテーパードパンツなどフィット感を出すスタイルが
昨今では定番になりましたね。

その理由としては、2000年代に東レなどの繊維メーカーが売り出した『ストレッチ素材』がブームの引き金となっています。
ストレッチ素材というのは、伸縮性があり身体にフィットするような生地のこと。

今でこそ認知されていますが、それ以前は身体のラインやシルエットを表現するような、

生地というものはありませんでした。

 

この頃から、少しずつスキニーデニムや自分の身体のラインを強調するスタイルが

雑誌CMでも打ち出され、徐々に定番になってきましたね。

 

『服は一番外側にある皮膚である』という感覚があるか?

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おそらくこちら初めて聞く言葉かと思います。これはどういう事かと言うと・・・

普段からあなたのファッションを自分の身体の一部のように取り扱っているか?

ということです。

 

なぜこんなことをお伝えするのか?

それは簡単に言ってしまえば、食べ物だったり、住むところにはトコトン

こだわりを持っているのに対し、こと衣服(ファッション)に関しては
あまりにも無頓着な男性が多いから。

 

「服なんて・・・別に」という認識で接していると痛い目に合う事に
なりますよ。

もう一度ご自身のファッションを見直してもらえればと思います。

 

もしこのような感覚を持っているならば、
・あなたが風呂でシャワーで浴びることと同じように、服もしっかりクリーニングやメンテナンスに出すでしょうし・・・
・あなたが一日動き回ってぐったり疲れたら休むことと同じように

一日着用した服も、しっかりハンガーにかけて数日休ませるでしょうし・・・

・あなたがケガや傷を負った時に、クリニックで診察してもらうことと同じようにあなたの服がほつれたり穴が空いてしまったら、しっかりメンテナンスしてもらうでしょう。

 

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つまり・・・
ファッションは服を選ぶことはもちろんなのですが、
自分の身体の一部のように取り扱うことが出来ているかどうかなんです。

普段からいろんなお店に出向き、リサーチや様々なアイテムを見ていると、
いろんな方のファッションが目についてしまいます。

時には、流行のアイテムでまとめたコーディネートだったり。

時には、ファストファッションでまとめたコーディネートだったり。

また時には、ブランドもので固めたコーディネートだったりと。

本当に様々です。

確かにファッションは個性の一部であり、個人の自由に任されている

部分が大きい分、何を着ようが自由なことは確か。

 

ただし・・・もし、この視点しか持たないでいると、非常に残念な結果になる可能性が高いんです。
と言うのは、

 

自分好みで選んだファッションが、必ずしも相手にとって心地よいファッションかどうか?というのは全く別問題だからです。
だからいつもこの意識を持つことが大切になってきます。
それは、『自分目線のファッションか?』それとも『相手目線のファッションか?』

 

この視点があるかないかで全く変わってきます。
自分の服をセレクトする際だけではなくコーディネートする際も変わってくるので、是非覚えておいてくださいね。

 

スタイリスト 柏木

ファッションの楽しみ

お世話になっております。

DandyismJAPAN黒田です。

最近は我が子の可愛さと尊さに燃え尽き症候群です。

とは言っても、スーツ大好きな私ですのでファッション雑誌や巷のかっこいい諸兄を見つけては

あれこれと考えて技術向上に活かす日々です。

 

スーツのカジュアル化が進みつつ、もうそろそろフォーマル化が始まるといわれ始めています。

しかし、まだカジュアルなリラックス感は捨てがたい。なんせ、カジュアルなヌケ感が軽快で粋なスーツに見えます。

写真のスーツはカジュアルスーツですが、このリラックス感が今っぽい。
ですが、
このコリン・ファースのようなかっこよすぎるクラシックモダンなスーツを着た上司がいたら、
それだけで尊敬してしまいます。
そして、両方を着こなすオシャレ達人であれば、きっと仕事もプライベートも充実しているでしょう。
是非ワードローブを揃えていってください。
とても楽しいことこの上ないです。